【9】コンセント+電灯点滅回路
電気工事士試験で「複線図を制するものは、電気工事士試験を制する」といわれるほど、電気工事士試験の勉強で複線図の書き方は重要です。
ここでは、コンセント+電灯点滅回路について説明します。
東野圭吾さんの小説のように軽快に読み流すことができます。
コンセント回路と電灯点滅回路が組み合わさった回路について考えます。
これは、電源駅から出た電車が途中で分岐して、コンセント駅行きと、ランプ駅行きに分かれると考えます。
コンセント駅に行った電車は折り返し電源駅に戻り、ランプ駅行きに行った電車は折り返し電源駅に戻ります。
この二つの道筋をたどったものが複線図と考えるとよいです。
ここで、ランプ、コンセントへ行くのに、途中までは同じ線路を使っています。
それでは、実際の問題を解いてみます。
次の単線図は、コンセント回路と電灯点滅回路が組み合わさった回路です。
次の手順に従って複線図を書きます。
【手順1】
単線図を見て、電源と器具を配置します。
器具は、スイッチとランプレセプタクルとコンセントです。
【手順2】
単線図を見て、電線を置きます。
ここでは、単線図よりVVF2心を4本置きました。
【手順3】
電源と電線、器具と電線をつなぎます。
ランプレセプタクルの受金側とコンセントのW側は白線を使うことに注意してください。
【手順4】
単線図を見て、電源の電圧側から追った電気の通る道筋を把握します。
このとき、電灯点滅回路とコンセント回路に分けて考えます。
⑴コンセント回路の道筋
⑵電灯点滅回路の道筋
【手順5】
手順4で書いた矢印に従って結線していきます。
ここで、コンセント回路の結線をして、次に電灯点滅回路を結線します。
このとき、①と①、④と⑥の部分は同じ線路を使っていることに注意してください。
⑴コンセント回路の結線
⑵電灯点滅回路の結線
【手順6】
ジョイントボックスを書けば、完成です。
【問題】
次の単線図を複線図に直してください。
【答】
◎VVF3心を使う問題
CDでは、次の図の単線図を複線図に直す説明もしております。
単線図
複線図