■ 燃焼理論
危険物取扱者丙種は、ガソリン、灯油など特定の危険物において、取り扱いと定期点検ができます。
危険物を取り扱うためには、
「燃焼とはどういうものか?」「どのような条件が揃うと燃焼が起こるのか?」
を知っておくことはとても大事なことです。
(1)燃焼とは?
ある物質が酸素と結合することを酸化といいます。
ここで、物質が酸化するとき発熱と発光を伴うものがあります。
この発熱と発光を伴う酸化反応を燃焼といいます。
(例)ガソリン、灯油の燃焼など。
【注意】
鉄がさびるのは、鉄が酸素と結合して酸化鉄という物質になるので酸化反応ですが、
酸化するときに、発光を伴わないので燃焼とはいいません。
■【確認テスト①】
燃焼とは、発熱と発光を伴う還元反応である。(〇・×)
【答】
× (誤)還元反応 (正)酸化反応
■【確認テスト②】
鉄がさびるの、酸化反応である。(〇・×)
【答】
〇
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(2)燃焼の三要素
大きな地震が発生すると、広い範囲で停電が起こりやすくなります。
ここで、停電中に避難する前には「ブレーカーを落としましょう」ということが呼び掛けられます。
例えば、避難している間に停電が復旧したとき、電気ストーブが通電状態であれば、ヒーターの部分(点火源)に、燃えやすい物(可燃性物質)が接触して火災(燃焼)が発生します。
ブレーカーを落として避難すれば、停電が復旧しても電気製品へ電気が行かないので、電気による火災に関して安心できます。
燃焼は、以下の3つ要素が揃うと発生します。(燃焼の三要素)
■【確認テスト③】
燃焼の三要素(可燃性物質、酸素供給体、熱源)のうち、一つでも揃わないと
燃焼が発生しない。(〇・×)
【答】
〇
■【確認テスト④】
ガソリン、二酸化炭素、電気火花は燃焼の3要素を満足している。(〇・×)
【答】
× (誤)二酸化炭素 (正)酸素(空気)
※二酸化炭素は、炭素を完全燃焼させたときに生じる物質です。
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