【1】電気配線と配線図
電気工事士試験で「複線図を制するものは、電気工事士試験を制する」といわれるほど、電気工事士試験の勉強で複線図の書き方は重要です。
ここでは、配線図の概略を説明します。
東野圭吾さんの小説のように軽快に読み流すことができ、最終講を読み終えたころには、複線図に関するかなりの実力がつきます。
電気配線は配線図を見ながら行います。
配線図とは、一言でいえば、電源と電気器具を電線でつないだ図です。
配線図には、単線図と複線図があります。
単線図は、電気の通り道を一本の線(電線)で表したもので、
複線図は、電気の通り道を複数の線(電線)で表したものです。
電源、(電気)器具、電線で構成されています。
単線図…電気の通り道を一本の線で表したもの
複線図…電気の通り道を複数の線で表したもの
それぞれの特徴は、
単線図
・器具と配線のつながりが簡潔で分かり易い。
・電気配線するとき、電線の接続が分かりにくい。
複線図
・大きな図面の場合は複雑で分かりにくい。
・電気配線をするときは必要となる道具である。
単線図と複線図の関係は、地図を見ながら道筋を書き、それに従って歩くのと似ています。
地図を単線図、道筋を複線図と置き換え、単線図(地図)を見ながら複線図(道筋)を書き、複線図を見ながら電気配線をしていくのです。
地図を見る=単線図を見る
道筋を書き道筋に従って歩く
=複線図を書き、それに従って配線する
まとめ
・電気配線は、配線図を見ながら行う。
・配線図は、単線図と複線図がある。
・単線図は一本の線で、複線図は複数の線で表したものである。
・単線図を複線図に直し、それを見ながら電気配線を行う。
それではまず、配線図の3本柱である、電源、電線、電気器具について説明し、それから複線図の基本パターンの説明をして、色々な複線図の書き方を紹介していきます。
【問題】
次の配線図は単線図ですか?複線図ですか?
⑴
⑵
【答】
⑴複線図
⑵単線図